
"手に入らないものや、失ってしまったものは美しい" 俺ガイルの小説で、はちまんが地の文で語ったものです。星の話にたとえていました。
今、このカメラが捉える数多の星々の光は全て過去のものであるから、過去のものだと知っているからこそ星々を見る人は、美しさに儚さを添えるのでしょうか。
時に過去を顧みて郷愁を感じているのか。
ああ、ただぼくは星景写真を撮りたい
その一点に尽きる。ずっどずっと!天の川と満点の星空を写真に収めることだけを希っていました。
今回は北海道ツーリング中に挑戦した星景写真について書きます。また器材とカメラの設定等の環境面と、もしかして流れ星撮れてる!?と、読者に問いかけるのを含めて記録・発信していきます。
地上から星空を楽しめる北海道
北海道の道は信号ないから気持ちよくツーリングできるし、夏だけどジメジメした高湿から解放されてカラっと涼しいし空気おいしいし、地上から満点の星空が臨めるし・・・
あれ、領土領空宇宙レベルで最強の観光地ではないかなんて思いました。
北海道ツーリングでは、ミニ三脚を持参して星景写真を撮ろうと目論んでいました。新月の日に。そこで撮った場所が地図のような場所・ナイタイ高原牧場があるあたりです。
ツーリング中に聞いた話では、道民の方々は気温28度で熱中症になるんだとか。
さて、夏はジメジメしてるから極論言えば星景写真を撮るには向かない季節なんていうけど北海道はちがう。
空気が澄んでいるから期待できる
北海道は夏でも空気が澄んでいることが多いし、街中の街灯は少ないので地上から星景写真を撮るのに適している。撮った場所は懐中電灯がなければ真っ暗な環境でした。
一緒に星空を見に来たリターンおじいちゃんライダーは、北海道の星空は盲点だったらしく感嘆な声をつぶやいていました。
ぼくは満点の星空を撮ることができたといっていいでしょうか?真ん中は天の川と言っていいですか?
1光年=光が1年間に進む距離
星々の多くは2光年以上離れているらしいので、ぼくらが目にする星々は2年以上前のものなんですね。過去を振り返るなら夜空を見上げようと人は言う。
38万㎞離れている月を見たなら、それは1.3秒前の姿です。
北極星は400光年らしいですね!星々の軌跡を撮るべく北極星を基点に星空雲台をセットしていた過去の私は400年前うんぬん・・・
題して地上から見上げる星空~北海道~。電線と木々の間からのぞく天の川を構図に撮りました。撮った8か月後に気づいたんですけど
流れ星撮れてる!?
↑の写真の左上に写っている2本の白線は流れ星ではないか!?記事を書く上でどの写真にしようと選り好みしていたら気づきました。
流れ星期待写真はまだあります!
真ん中のあたりに映る流れ星。
どんな設定で撮ったのか振り返ります。レンズ側または、カメラ側でマニュアルに切り替えることです。星々はオートフォーカス(AF)ではピントを合わせてくれないので、マニュアルフォーカス(MF)にします。
レンズのリングを回して
ピントを合わせていきます。
そこからはISOやシャッター速度等を変えて撮っていく中で適した設定を見つけていく。
設定を確認したらほとんどの写真を
ISO2000
F2.8(開放)
16mm
10秒で撮っていました。星空撮影時のシャッター速度は30秒より長いと星が点から線に映ってしまいます。星は動いているように見えるので。
本格的に星景写真を撮るなら星空雲台ポラリエのような星の動きに合わせてカメラを動かしてくれる機器が必要になるのでしょうか。
同じような設定で地元で撮ればこのような仕上がりなので、ほんと
場所、大事
それと月の光が弱い新月の日に撮影したいところです。
最後に、シャッターボタンを押す振動でぶれた写真になるのを回避するために、レリーズを使ってください!有線か無線で遠隔操作をする機器ですが、無線は肝心な時に反応しないことがあるので有線を使ってます。あとはバルブ撮影のような長時間露光ならレリーズは必携品。
星を撮ることは飽きなき探究心